突然ですがあなたは自分の言っている言葉を気にかけたり、振り返ったりすることがありますか?
今回は私が自分の発した言葉を気にかけた方がいいなと気づかされた出来事のお話をしますね。
軽度認知症や統合失調症を発症している私の母親は当時実家で一緒に住んでいるときに毎日のように声をあらげてイライラすることが多い人でした。当時、私は離婚をして中学生の娘をつれて実家にもどり、実父、実母、私、私の娘の4人で暮らしていました。
離婚して実家にもどってきた私に対して母親がよく言っていた言葉は「そんなんだからお義母さんと仲が悪くて追い出されたんだわ。」「いい加減にしなさいよ!」
母親にとって都合が悪いことや気に入らないことがあったり、自分の思うようにならないとこんな言葉を口癖のように言って腹を立てては私に不満をぶつけていました。
母親の言い放つこの言葉。「そんなんだからお義母さんと仲が悪くて追い出されたんだわ。」は私には当てはまらず、私はお義母さんとは仲が良いです。
となるとこの言葉は私に向かって母親から放たれた嫌味ですが、私のことではないので皮肉たっぷりの言葉も難なくスルーできちゃいます(笑)
聞いてもその言葉を受け流すことになるので私の心は怒りや悲しみはわいてきません。
むしろ「何をいってるんだろう?この人。」と冷静に考えることすらできるようになりました。
そこで「母親が言っていることは統合失調症や認知症にまつわる妄想の世界で言っていることだろう」と最初はそんなふうに感じていましたが実は母親が言っている皮肉は母親自身にあてはまっていました。
私が幼いころから母親と祖母は仲が悪かったんです。そんな自分のことをあたかも娘の私のことのように言っていましたが、実は母親は自分自身に向けてメッセージを放っていたのではないかと思います。
さらに今振り返ると私が幼いころからの母親の口癖は「いい加減にしなさいよ!」という怒り文句。これも家庭内の人間関係が良好ではなく良い加減にできない自分対して「いい加減にしなさい」と知らず知らずのうちに自分に言い聞かせていたのではないかと思います。
また母親は私の娘に対して話しかけるときに娘が無視をすると「耳が聞こえんのかね」としつこく何度も言っていました。この「耳が聞こえない」という言葉に注目してみると母親は昔から中耳炎を繰り返していたこともあり耳が聞こえづらくなっていたので自分の耳の聞こえづらさに対して出てきた言葉だと感じます。
私だけが『母親の言葉は自分のことを言っている』と感じているのかと思いきや、当時中学生だった娘も「ばあさんは自分のことを言ってるわ」とつぶやいていました。ここで「母親は自分へ向けて言葉を発しているんだな~」「自分自身へのメッセージなんだろうな」と確信しました。
人によって出来事に対してのとらえ方や言葉の表現の仕方は違うと思いますが、もし私が娘から無視された状況で娘に対して投げかける言葉を考えたときにおそらく「無視しないでほしいけど」と言うと思います。
母親のように「耳が聞こえんのかね」という発想にはならないと思うんですね。そこには私も娘も耳はよく聞こえているという前提があるので。そんなふうに考えるとやはり母親が娘に向けて言っていた言葉は実は自分に対して言っていたメッセージだったと私は気づきました。
毒親の嫌味や暴言を真に受けて傷ついたり、不快に思って逃げ出したくなったりと苦しんできた私ですが毒親の発する言葉を冷静に聞いてみると「あ~、これは私のことではない」「また、自分(母親自身)のことを言ってるな」と受け流すことができるようになりました。
もし、あなたが今現在毒親と一緒に住んでいたり距離を置けない状況で相手の暴言や心無い言葉に傷つけられているとしたら「毒親が言っている言葉は毒親自身へのメッセージ」ととらえて自分自身を守っていくことをおすすめします。もうこれ以上、あなたの心が傷つけられることがないように・・・。
今回紹介した方法は対処的な方法にはなりますが、親子や家族関係など「根本から悩みを改善したい!」そんなふうに苦しい思いに毎日耐えているとしたらカウンセリングで私にお悩みをお聞かせください。
ひとりで悩む時間がへればもっと楽しく過ごせる時間が増えますし、家族も笑顔にすることにもつながります。初回カウンセリングからお気軽にお問合せしてくださいね♪