中学2年生の時にHSCと診断された娘はお医者さんの勧めで診断書を
書いてもらい、学校やフリースクールの先生方に共通理解を
してもらうことができました。
人混みが苦手で、傷つきやすい、相手がどんなことを考えているか?感じているか?
などを自然に察してしまうなど、娘の性格というか特徴を診断書に書いてもらい
「なぜ、学校に登校できないのか?」をお医者さん目線で伝えてもらったことで
娘は過ごしやすくなりました。
HSCはその子の生まれ持った特性であって、病気ではないので
周りから理解されないこともあります。
うちの娘は頭痛や身体のだるさなどで症状として辛さを感じて
きましたが、自分はどうしてこんなに身体がつらくなるんだろう?
という疑問からやっと解放されました。
そして、診断名がついたとき
娘がポツリと言った言葉は・・・。
「自分が何者かがやっと、わかった。」でした。
なんだかよくわからない症状に悩まされ、誰も自分のことを
わかってくれない。
そんな思いからようやく解放されて
今までのつらい思いがふっきれたようです。
自分がどういうことを抱えてるかがわかったことで娘はようやく安心できたようです。
娘の場合は母子分離不安もあったので私もなるべく、そばにいるようにしましたし
私が一人で出かけるときは可能なかぎり「○○に行くけど、一緒にいく?」と誘うようにしました。
私に「ついてくる・こない」は娘の意志におまかせでなるべく不安にならないようにしました。
それから、しばらくは通院して体調面や不安感を取り除くための漢方薬を処方されて、飲みながら
母子分離不安が落ち着くようにしました。
娘にとって1番大きかったことは、学校やフリースクールの先生の自分に対する理解が得られたことや
自分の体調の悪さの原因がわかったことだと思います。
娘のように似たような症状をもっていて、同じフリースクールに通う同い年の友だちがいます。
その友だちは娘とは違う病院に通っていますが症状が全く変わっていないようです。
娘は「○○ちゃんも私と同じ病院に行ってみたら元気になるんじゃないかな?」
と言っていました。
娘と私の勝手な想像にしかすぎませんが、セカンドオピニオンという言葉も
あるように、病院に通っていても長い間、改善されないのであれば
病院を変えてみるという方法もアリですね。
ちなみにうちの場合はセカンドオピニオンで病院を変えて正解でした
普通の大きな病院の小児科に通っていましたが、不登校の子を専門に診ているということで
発達クリニックに病院を変えました。
私も客観的にですが娘の友だちもHSCをもっているように感じます。
子ども同士が同級生ということもあってその子のママさんと
話す機会があったので、「病院を変えてうちの子は元気になったよ~!」
と話したこともありました。
ですが、友だちのママさんは、今通っている病院を気に入っているのか
セカンドオピニオンは考えていないようだったんですよね。
親が通うための病院ならば、それでもいいかもしれませんが
通うのは子どもですし、診てもらうのも子どもなので。
子どもの症状が改善されていないのであれば、もっと選択肢を増やしてあげることも
子どもを救うきっかけになるかと私は思っています。
似たもの同士が集まるからなのかどうかはわかりませんが
娘のフリースクールに通っている他の子が偶然にも同じ病院に
通っていて、その子もHSCを持っているようです。
HSC=不登校の子ども ではないかもしれませんが
- 教室に入れない、
- 学校に通えない
- 集団の場がつらい
- 人の視線が気になる
などなど、HSCでも様々な症状があって一人ひとり違うので
単なる子どものわがままだととらえずにもしかしたら
『うちの子もHSCかもしれない!』と
気づいてあげるまたは、病院に行ってみることを
おすすめします。
不登校で苦しんでいる、体調不良でくるしんでいる子どもを
助けてあげられるのは、親だったり
その子に携わる周りの大人たちだったりします。
また、HSCという診断名をもらったことで、娘は学校やフリースクールの先生から
の理解が得られたので、行きやすくも生きやすくもなったと感じています。
診断名がなかったころは、「なまけている」「変わった子」「扱いにくいこ」
のようなレッテルを貼られている感じでした。
ところが、診断書を学校へ持っていったとたんに手のひらをかえすように
学校の先生方も娘や私に対する対応がやわらかくなったように思います。
だとすると、診断がない娘の友だちも周りの人たちから学校にこない
「なまけている子」のような白い目で見られている可能性があります。
娘が「○○ちゃんも診断がついたらもっと先生から理解してもらえるのに。」
こんなふうに言っていたんですよね。
これは明らかに、まわりの大人が診断名があるかないかで対応を
変えているということなんだな~って。
うちの娘は運よく?!診断名がついたことで症状も和らいで元気になりましたが、ある意味
「体調が改善される、されない」は紙一重なのかもしれません。
娘の友だちのように親が病院を変えないと
選択している場合はこのまま、友だちの体調は変わらないかもしれません。
そうなってくると学校やフリースクールの関係者や子どもに
携わる大人たちが気づいて「病院を変えてみるのもいいかもしれませんね。」
と保護者に一歩ふみこんだ話をしてほしいと思います。
それだけでも、もしかしたら不登校でも救える子どもが増えるかもかもしれません。
ひとりでも多くの不登校に悩む親子が元気に過ごせるきっかけになりますように・・・